■目次
皆さんこんにちは!!かんてい局宇都宮戸祭店です!
前回に引き続き時計の歴史について簡単にお話していきます!!
今回は近現代、クオーツ時計の歴史編です!!
クオーツ時計は電圧によって振動するクオーツ石(水晶)を利用した時計です。
1927年にアメリカで発明されました。
その後国内では1937年に日本初のクオーツ時計が誕生します。
これにより今までの機械式では最も優れた精度を誇る時計でも1日で数秒から十数秒のずれがあったのに対し、
1ヶ月で5秒前後のずれと格段に精度を向上させました。
国産メーカーのセイコーは日本初のクオーツ時計誕生から小型化を模索していました。
1969年に世界初のクオーツ腕時計としてセイコーから「アストロン」が発表されます。
定価は45万円で当時の大衆車の価格と同程度の価格で販売されたそうです。
原子時計は世界で最も正確な時計と言われていて、その精度は何と3000万年に1秒という
一生ずれる事の無い高精度を誇ります。
原子時計はその名の通り原子を用いた時計を指しますが、
原理を簡単に説明しますと、
まず原子は中心の原子核とその周りを周回する電子で構成されています。
電子は原子核に近づけば近づくほどエネルギーが小さくなり安定している状態となります。
そして電子は小さくなろうとする性質を持つため
一定の間隔でエネルギーの変化が起こります。
その際に電波や光を放出するのですが
この性質を利用したのが原子時計です。
世界初の電波腕時計はドイツのユンハンスというメーカーから発売されました。
この電波時計はその国の標準電波を受信することで
正しい時間に自動で修正をしてくれるというものでした。
この標準電波には先ほどの原子時計が使われている為非常に正確です。
ですがこの電波時計にも1つ欠点がありました。
それは標準電波を送信する無線局は全ての国にあるわけではないので
標準電波を受け取れない国では通常のクオーツ時計と同程度の精度となってしまう点です。
この欠点を解決したのが衛星電波時計です。
2011年にシチズンから世界初の人工衛星を用いた衛星電波腕時計が発売されます。
その翌年にはセイコーがGPS衛星を用いた衛星電波腕時計が発売されました。
これにより屋外で位置情報が確認できる場所にいればどこでも現在時刻を取得できるようになりました。
電池に代わるクオーツ時計として1番有名なのはソーラー発電方式の時計ではないでしょうか。
その名の通り太陽光をエネルギーに駆動する時計となります。
その他にも自動巻発電方式や熱発電方式があります。
自動巻発電方式とはキネティックとも呼ばれ
簡単に言えば自動巻の様な方式で発電するのですが、
腕から外すと自動巻のように止まり、
再度腕につけて一定の振動が伝わるとまた動き出す仕組みになっています。
熱発電方式は腕につけた際に体の熱を利用して発電する方式です。
また、クオーツの中にはセイコー独自の機構スプリングドライブという方式もあります。
スプリングドライブとはゼンマイのほどける力を利用しクオーツを振動させる方式の事で、
自動巻の様な力強さとクオーツの高精度を併せ持った人気の機構です。
今回は近現代、クオーツ時計の歴史に触れてみました!
今回ご紹介した方式の他にも今研究が進められている原子の発する光を利用した時計もあり、
研究が進めば300億年に1秒という原子時計を遥かに凌ぐ高精度になるそうです!
しかもその研究をリードしているのは日本だそうでなんだか誇らしくなってしましますよね!
次回は「日本における時計の歴史」を投稿します!!
お時間があったらまた見ていただけると嬉しいです!
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